陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(40)ドイツ・スパイとフランスの反戦議員
□はじめに
いま、自衛隊に対する執拗な国民からの信用を失墜させる議論がされています。セクハラ、パワハラ、事故、事件、なんでもかんでも自衛隊が信頼に値しないという論調がはびこっているように思います。じっさいのところ、起きた ...
陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(39)重砲の威力と戦車の登場
□はじめに
第1次世界大戦と問われて、どのようなイメージを持たれているでしょうか。第2次世界大戦ならすぐに、原子爆弾、特別攻撃隊、真珠湾攻撃、ミッドウェイ、フィリッピンの戦い、硫黄島、沖縄などという太平洋方面、あるいは中 ...
陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(38)砲兵が全盛となった第1次世界大戦
▼陣地戦が始まる
第1次世界大戦での塹壕戦は有名です。互いに迂回して敵の側背部をつこうと陣地を次々と左右に伸ばしていきます。これを延翼競争といいました。また陣地は強化され、機関銃を中心にした火器掩体(かきえんたい)や、永 ...
陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(37) 第1次大戦で砲兵が学んだこと
□はじめに
一気に冬がやってきました。ついこの間まで半袖にすれば良かったなどと思っていたのに。もう朝晩の冷え込みや木枯らしに厚着をしています。コロナよりも例年通り、インフルエンザが流行るとのこと。老人には危険がいっぱいで ...
陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(36)砲兵火力より肉弾
▼欧州軍隊が日露戦争から学んだこと
まず、堅固な要塞を攻めるには大口径の榴弾砲が有効だったことです。ドイツはさっそく大口径の攻城重砲を整備します。しかし、同時に日本陸軍が行なった白兵突撃を欧州諸国ではたいへん高く評価しま ...
陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(35)チンタオ要塞攻撃準備
▼戦う重砲兵
くわしい戦記は専門の方々から学ぶこととして、技術史的な、あるいは運用上の細かいことなどを調べていきたいと思います。
まず、攻城砲兵隊の射撃実施の要領から。
(1)主力をもって敵砲兵 ...
陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(34)火砲国産化時代
▼砲塔砲台とは
せっかく注文したクルップ製38式野砲はとうとう戦争に間に合いませんでした。ロシア軍は砲身後座式の野砲をもっていたのに、わが国は砲車後座式だったのです。砲身を車の車軸に取りつけていただけなので、発射反動で砲 ...
陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(33)日露戦後の砲兵
▼砲塔砲台とは
素晴らしい好天に恵まれて、今日(22日)は東京湾要塞の千代ケ崎砲台に行きました。京浜急行浦賀駅から港を見ながら徒歩10分、道は史跡燈明堂入口まで平坦です。そこから右手の上り坂をあがります。丘の上に入口があ ...
陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(32)日露戦争の総決算(2)
□はじめに
KYさま、いつもご愛読ありがとうございます。今回も素晴らしいご指摘に感服しました。「庶民の悲劇」に寄り添うのが戦後歴史学界の常識でした。「民衆はいつも被害者だった」、「地位の高い人間はいつも得をしていた」、そ ...
陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(31) 日露戦争の総決算
□はじめに
日露戦争は「歩兵の戦い」でした。大陸などへ海を渡った野戦軍に属した人は約94万人、うち半数強(55%)が歩兵科の将校・下士・兵卒です。戦闘中の即死、あるいは負傷を理由として亡くなった方(戦闘死者とする)は全体 ...