陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで

陸軍砲兵史(16)

□はじめに

 明治15(1882)年、「日露戦争の軍事史的研究」で高名な大江志乃夫氏は、日本陸軍は外征型(国外に出征する、できる)に変わったと主張しています。それが今でも定説になっているようですが、この「外征型」という言葉 ...

陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで

陸軍砲兵史(15)

□はじめに

 1871(明治4)年のことでした。兵部大輔(ひょうぶたゆう)だった山縣有朋は兵部少輔川村純義と同西郷従道との連名で「軍備意見書」を出しました。

1)軍備は国内向けから外国向けに変える。2)徴兵制を ...

陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで

陸軍砲兵史(14)

□信管と弾の話

 砲弾には多くの種類がありました。今後も出てくるのでおおよその説明をいたします。榴弾、榴霰弾、破甲榴弾、堅鉄弾、徹甲弾、尖鋭弾、曳火榴弾、発煙弾、照明弾などなどとさまざまな砲弾があります。「甲」というのは装 ...

陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで

陸軍砲兵史(13)東京湾防衛の要塞(1)

幕末の日本はアヘン戦争の情報により大砲の開発を禁止され、防備も不十分で黒船に直面。幕府が鉄製のソリッド弾を持たず、航洋能力を持つ鉄甲艦は1859年に登場した。