陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(38)砲兵が全盛となった第1次世界大戦
▼陣地戦が始まる
第1次世界大戦での塹壕戦は有名です。互いに迂回して敵の側背部をつこうと陣地を次々と左右に伸ばしていきます。これを延翼競争といいました。また陣地は強化され、機関銃を中心にした火器掩体(かきえんたい)や、永 ...
陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(37) 第1次大戦で砲兵が学んだこと
□はじめに
一気に冬がやってきました。ついこの間まで半袖にすれば良かったなどと思っていたのに。もう朝晩の冷え込みや木枯らしに厚着をしています。コロナよりも例年通り、インフルエンザが流行るとのこと。老人には危険がいっぱいで ...
陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(36)砲兵火力より肉弾
▼欧州軍隊が日露戦争から学んだこと
まず、堅固な要塞を攻めるには大口径の榴弾砲が有効だったことです。ドイツはさっそく大口径の攻城重砲を整備します。しかし、同時に日本陸軍が行なった白兵突撃を欧州諸国ではたいへん高く評価しま ...
陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(35)チンタオ要塞攻撃準備
▼戦う重砲兵
くわしい戦記は専門の方々から学ぶこととして、技術史的な、あるいは運用上の細かいことなどを調べていきたいと思います。
まず、攻城砲兵隊の射撃実施の要領から。
(1)主力をもって敵砲兵 ...
陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(34)火砲国産化時代
▼砲塔砲台とは
せっかく注文したクルップ製38式野砲はとうとう戦争に間に合いませんでした。ロシア軍は砲身後座式の野砲をもっていたのに、わが国は砲車後座式だったのです。砲身を車の車軸に取りつけていただけなので、発射反動で砲 ...