陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(45) 第1次世界大戦の教訓
▼世界大戦を体験しなかったからという誤解
これはよく言われることです。日本陸軍は第1次世界大戦をきちんと学ばなかったから、陸軍は新しい考えを取り入れなかった。たとえば、大正初めから装備化が進んだ38式歩兵銃の全長は短くな ...
陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(20) 28珊榴弾砲の実像
□はじめに
28珊榴弾砲といえば、わが国で最も多く生産された要塞砲です。その雄姿はいまも画像に残り、あるいは戦争映画でも見ることができます。弾丸重量は217キログラムもあり、砲床の上で回転し、360度の射界を誇りました。 ...
陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(19) 加農か榴弾砲か
□はじめに
猛暑の中、あるいは豪雨が続く中、みなさまいかがお過ごしでしょうか。3連休の初日、横須賀は薄曇りの空でした。軍艦三笠のすぐ隣のフェリー乗り場から自衛官OBの方々と猿島砲台に行ってまいりました。猿島は無人島で、い ...
陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(18)要塞の造り方
□はじめに
セメントとコンクリート。身近にどこにでも見られる石灰石を原料としたセメント。子供の頃に、「わが国が自給できるのは石灰石だけ」と聞いて、なんとも頼りなく、寂しい思いをしたものでした。なんだ、石油どころか石炭もな ...
陸軍砲兵史-明治建軍から自衛隊砲兵まで(1) 連載の始まりにあたって──火砲の基礎知識 荒木肇
ロシアのウクライナ侵攻では、ミサイルでなく、砲身砲と戦車の重要性が再認識されました。
・火力が勝利を決める
・野戦砲や戦車の役割は重要である
ということは、専門家からずっと言われてきましたが、耳を傾ける ...